第200章 盗賊団

子どもの言葉は、何のてらいもなくまっすぐだ。飾り気なんてひとつもないのに、ひとつひとつが胸のいちばん柔らかいところを刺してくる。

ちょうどそのとき、水野佑奈はオンライン会議を終えたばかりで、手にマグカップを持ったまま廊下を歩いてきた。

そして今の言葉が、欠けることなく耳に入る。

ぴたり、と足が止まる。

胸の底から、冷たい嘲りがせり上がった。

有川夫人がどんな顔で、どんな口ぶりで吹き込んだのか――想像するまでもない。都合よく話をねじ曲げ、善悪をひっくり返し、子どもの心を弄ぶ。そういう手合いだ。

佑奈は込み上げる苛立ちを押し込み、ゆっくりと近づくと、そっと膝を折ってしゃがみ込んだ。

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